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病気のこと

シミの話~疾患編~

シミ

今回はシミを疾患別に説明します。(次回は治療別での説明を予定しています)
シミを主訴で来院される方の中には、老人性色素斑(いわゆるシミ)、雀卵斑(ソバカス)、肝斑、
炎症後色素沈着、脂漏性角化症(イボ)、両側性太田母斑(アザ)など様々です。

ほぼ7-8割の方は老人性色素斑ですが、残りの2-3割は肝斑や脂漏性角化症など
治療が異なる疾患なので、初診での診断が重要になります。

雀卵斑に関しては、日本人の多くは両側性太田母斑の可能性があると指摘されています。

下記に疾患別にまとめてみました。

1)老人性色素斑 
シミのほぼ7-8割を占めます。
日光暴露される部位である顔面や手背に好発する褐色~黒褐色の斑で、特に日光の当たりやすい頬部や鼻に多くみられ、年齢とともに増えていく傾向にあります。治療はレーザーが効果的です。薄いシミより濃いシミのほうがレーザーの反応が良いです。薄いシミは美白剤でも治療が可能です。

2)雀卵斑
顔面に好発する直径2~3mm大の小さい褐色斑で、5歳頃より発症し、思春期に最も顕著になります。
遺伝傾向が強く、ホクロが混在している場合は多いです。治療はレーザーは有効です。

3)肝斑
30-40歳代の女性の顔面(特に前額、頬骨部、口周囲)に左右対称性に生じる境界明瞭な淡褐色斑で、眼周囲の色がぬけてみえる点が特徴的です。まれに男性でもみられます。
女性ホルモンの変化が影響してしていると考えられています。日光や外的刺激で悪化します。
治療はレーザーが効かないため、美白剤の外用や内服が主体となります。

4)炎症後色素沈着
湿疹やニキビなどの炎症反応が治癒した後に色素沈着を残した状態です。
レーザー照射後も照射部位が一時的に炎症後色素沈着になることがあります。
治療は美白剤の外用や内服が主体となります。

5)脂漏性角化症
30~40歳頃から加齢とともに出現する褐色の良性皮膚腫瘍です。
顔面や手背など露光部に好発し、やや盛り上がっているのが特徴です。
老人性色素斑から移行することもあります。
治療は液体窒素療法が中心となります。ただ、顔面の場合は炎症後色素沈着が起こることが多いです。
レーザー治療もあまり盛り上がっていないものには効果的です。

6)太田母斑
真皮メラノサイトによる色素病変で、特に顔面に生じるものを太田母斑と呼びます。
真皮浅層にメラノサイトが存在すると褐色にみえるため、雀卵斑などと間違われやすいです。
生後1年以内に生じることが多く、思春期に増悪します。20~40歳代に生じることもあります。
中年以降に生じるものは両側性が多く、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれています。
治療はQスイッチレーザーのみになります。

余談ですが、皮膚での活性酸素の発生がメラニン増強(シミの発生)になると考えられています。
ストレスや過脂性の食品などはシミの悪化になる可能性があるので注意は必要です。

(小言)
ベピオゲルって、活性酸素を発生させるみたいだけど、シミの増悪にはならないのだろうか。
添付文章上には副作用に色素沈着はなかったけど。
表皮が薄くなるので、いづれにせよ、これからの紫外線が強くなる季節、
サンスクリーンの指導は必要だろう。

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