説明1
引用:新薬情報オンライン

こんにちは。
おおはし皮ふ科クリニック 院長のおおはしです。

鼻水、くしゃみがすごい出るので、周りにすごい嫌な目で見られます。
(例年なら、花粉症の一言で終わっていたのに・・・)
花粉症のみなさん、この時期抗アレルギー薬は必須ですね。
さて。

アトピー性皮膚炎に対する新規外用薬がついに承認されましたね。

新有効成分含有のアトピー性皮膚炎の外用薬は、
1999年に発売されたプロトピック軟膏(一般名:タクロリムス)以来で、
約20年ぶりだそうです。

すごいですね。

詳しい記事はこちら
↓↓↓

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202002/564138.html

https://medicalcampus.jp/di/archives/536

気になる①効果、②副作用、③対象年齢ですが、
①効果については、
ステロイド軟膏との効果の比較試験のデータはまだ公開されていません。
結果を待ちたいところです。
②副作用については、
毛包炎(2.4%)、カポジ水痘様発疹(1%以上)、接触皮膚炎(1%以上)、
ざ瘡(2.2%)、刺激感(1%以上)、紅斑(1%以上)とのこと。

ステロイド外用でみられる、多毛や皮膚菲薄化、毛細血管拡張などは出にくいようです。

ステロイドの副作用で悩まれていた方はうれしいですね。
③対象年齢は、
15歳以上です。

現在、小児の臨床試験も実施中とのことで、
問題なければ、
そのうちプロトピックのように小児用が発売されると思います。

処方開始になりましたら、
おって報告いたします!!
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こんにちは。
院長の大橋です。

「一ノ蔵」の立春朝搾りが美味しすぎて、来年も絶対飲もう!!と心に決めました。
みなさんはもう飲まれましたか?
今日は、花粉症のお話です。

毎年2月になると気分が憂鬱になる方も多かと思います。
私もその中の1人です。
それに加え、今シーズンは、マスク不足の影響で不安な方も多いかと思います。
この地獄の2ヶ月間をどう乗り越えていくか、今日はそれについて語っていきたいと思います。

まず、大切なのは、花粉症の症状がひどくなる前に対策をすることです。
そのためには、スギ花粉の飛び始める時期を把握しておくことが重要です。

仙台は2月24日です。
↓↓↓

花粉2
【日本気象協会HPから引用】

だいたい、敏感な方は、2月の中旬から症状が出ていますので、
早めに対策をするのが望ましいです。

具体的な対策としては、
①花粉の暴露を減らす:マスク、帽子を着用。コートは玄関先で一回払う。服の外干しは避ける。
うがい、手洗いをする。など。
②アレルギー治療を行う:内服、点眼、点鼻、外用など、症状に応じて対応する。

薬の投与については、症状が出てから投与する(リアクティブ療法)よりも症状が出る前に定期的に投与(プロアクティブ療法)のほうが、症状をしっかり抑えることができ、
快適な生活を送ることができます。

花粉量のピークに合わせて、しっかり対策を整えたいですね!!
↓↓↓
花粉3

【日本気象協会HPから引用】
ここ1週間は、すでに症状が出始めて受診される方もいらっしゃいました。

1つ嬉しいニュースとしては、
今年宮城県は例年より70%程度、花粉飛散量が少ないようです。

とはいえ、多かれ少なかれ症状は出ますのは、油断はできないです。
よく聞かれる質問で、
「花粉症って、どこの科に行けばいいんですか?」
というものがあります。

結論から申し上げると、
「薬の処方だけならどこの科でも治療は可能です」

ただし、
鼻粘膜の状態を確認したり、ネブライザー(吸入)処置などを希望される方は「耳鼻科」が良いと思います。
2歳未満で、血液検査でアレルギーを調べたいお子さんは「小児科」が良いと思います。
眼の症状が強くて、通常のアレルギー点眼薬が効かない方は「眼科」が良いと思います。
花粉皮膚炎の症状が強い方は「皮膚科」が良いと思います。

といった感じで、その方の症状に応じて、行く科を決めていただくのがよいかと思います。
ただ、重症の方は鼻も眼も皮膚もひどかったりするんですよね。
当院では、ネブライザー処置はできませんが、
それ以外の治療はできますので、気軽にご相談いただければと思います。
***********************************

花粉の時期、何が一番イヤかって、
鼻が詰まって、食事の味がほとんどわかんなくなることなんですよね。

好きな寿司はほとんど楽しめないですし、
日本酒やそばも香りほとんど感じなくなります。

食欲もなくなるので、
良いダイエット期間だとポジティブにとらえています(笑)

みなさん、一緒に乗り越えましょう!!
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monokuro

こんにちは。

どうしたら文章を書くのが上手になるのか、
最近本気で考えている院長の大橋です。

月1回、スタッフ向けに書いている院長便りを3ヶ月ぶりに出したのですが、
伝えたいことが多すぎて、文字だらけになってしまい、
結果的にあまり伝わってないんじゃないかって、
出した後に気づかされました。。。。

今週1週間は人気作家や人気ブロガーのブログを鬼のように読もうと思います👊
今日は、イボ治療卒業生が2名いました。

当院では、1日あたり平均20人程度、イボ治療の方が来院されます。

治療成績としては、治癒までの治療期間は平均3ヶ月程度です。

今日の方は、治療期間は1ヶ月と3ヶ月でした。

「治っていますよ」と伝えたときの患者さまの笑顔は最高で、
それが見たいがために、当院はイボ治療にはかなり力を入れています!!

当院で治らないイボは全国どこに行っても治らない❗❗(言い過ぎ😆)といえるくらい、
イボ治療は充実していますし、それができるだけの知識と設備を整えました。
毎日最低1人、イボ卒業生を出すことを目標に治療に取り組んでいます。
イボ治療中の方へメッセージです。
イボは「治った」ことを医師に確認してもらってから治療終了しましょう。

自己判断で治療を中断してしまうと、
他の場所にイボがうつってしまったり、
他の人や家族に感染させてしまう可能性があります。

せっかく良いところまできていて、あともうすぐで治癒ってところで、
ふりだしに戻る、もしくは余計治療が長くかかるようになってしまうのは悲しすぎます。

最後に、
先日、イボ治療のお子さんから言われた一言が感動的だったのでシェアします。

「先生のスプレー、アナの魔法みたいだね!!それでイボを凍らせてくれるの??」

捉え方で世界は変わりますね。
キャプチャ

今年も花粉の飛散量は例年に比べ多いよう(約140%)ですね。

花粉皮膚炎もここ数年増えてきている印象を持ちます。

花粉皮膚炎の特徴としては、
①眼の周りや頬など露光部に強いかゆみを伴う浮腫性紅斑を生じる臨床像
②アトピー性皮膚炎、乾燥肌の方で合併しやすい
③鼻汁、鼻閉、眼球充血など花粉症の症状がなくても発症する
などがあります。

接触皮膚炎(かぶれ)や脂漏性皮膚炎、光線過敏症などと鑑別を要します。

治療は、スキンケア、抗アレルギー薬内服とステロイド外用orプロトピック軟膏(アトピー性皮膚炎合併の方)外用になります。
意外と知られていないですが、皮膚科でも花粉症の治療はできます。
点眼薬や点鼻薬も処方可能です。
症状がある方で、ご希望の方はアレルギー検査も行っております。

お困りの方は、お気軽にご相談ください。
おおはし皮ふ科クリニック
公式ホームページはこちらから

https://www.nagamachi-hihuka.com/

帯状疱疹 写真

今日は、仙台市医師会太白・若林ブロックの講演会がありました。
演題はだいたいいつも内科系のお話なので、出席することはほとんどないのですが、
今回は珍しく皮膚科関連の帯状疱疹の話でした。

新しく発売されたアメナリーフの話も出るみたいだったので、
ぜひ聴いてみたかったのですが、今日は予想以上に診療が終わるのが遅くなってしまい、
残念ながら参加できませんでした。
最近気温の急激な変化もあるせいか、帯状疱疹の患者さんが増えてきました。

帯状疱疹に対する治療は基本的に抗ウイルス薬の内服療法になります。
当院ではバラシクロビル、ファムシクロビル、アメナメビルの3つのどれかを処方することが多いです。
最近は、腎機能障害や脳症などの副作用発現が少ないアメナメビルを処方することが多くなってきましたが、以前、薬の金額を伝えずに処方してしまい、トラブルになったこともあり(抗ウイルス薬は高いです)、アメナメビルを処方するときにはおおよそかかる薬代を説明してから処方するようにしています。

ジェネリック(後発薬)が普及し、現在は薬代が昔みたいに先発品のみときと比べ3分の1程度安くなっています。高い薬だと月々の支払い額で2000~3000円程度の差額が発生する薬剤もあり、当院では、先発品で高額の薬剤を処方する場合は、事前にそれぞれの薬剤の金額を説明した上で、患者さんに選んでもらうようにしています。

ジェネリックでも先発品と同等の効果が報告されている薬剤もありますが、
そうでないものも多数あります。

国は医療費を抑えるためにジェネリック推進の動きをみせていますが、
自分が患者だったら、やっぱりしっかり効いて早く治る薬を使いたいと思います。

国産電化製品と中国産電化製品
国産和牛とアメリカ産牛肉
国産野菜と外国産遺伝子組み換え野菜

どっちを使いたい、食べたいと聞かれれば国産と答える人が多いはずです。
安心を取るか、お金を取るか。

価値観とは思いますが、自分の体の問題なので慎重に考えたいところです。

りんご病2
伝染性紅斑(俗名:りんご病)が流行してますね。

幼稚園、保育園、小学校で流行っているようです。

風邪みたいなものなので、お子さんはそれほど気にしなくてよいと思うのですが、
妊婦さんが心配です。

妊婦の方は、マスクをしてウイルスをもらわないように注意するしかないですかね。

伝染性紅斑についてよくまとまっていたブログがあったので、
URL貼っておきます。ご参照ください。
http://www.dr-kid.net/entry/2017/08/29/%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%8A%E3%82%93%E3%81%94%E7%97%85%EF%BC%88%E4%BC%9D%E6%9F%93%E6%80%A7%E7%B4%85%E6%96%91%EF%BC%89

当院では、東北大学病院や日赤病院と連携して、円形脱毛症の治療を行っています。

基本的には治療は日本皮膚科学会の円形脱毛症治療ガイドラインに沿っています。
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AA_GL2017.pdf
alopecia_1
(1)単発型:頭髪が硬貨大に1箇所抜ける
(2)多発型:硬貨大の脱毛が数箇所に起こる
(3)全頭型:頭髪全体が抜け落ちる
(4)汎発型:頭部だけでなく、眉毛やまつ毛など全身の体毛が抜けてしまう
当院では、急性期/固定期、成人/小児、病型、それぞれを考慮した上で治療を選択しています。

急性期ではより早く毛包部の炎症を抑えることが重要になります。
成人の重症(上記②~④のタイプ)の場合、ステロイドパルス療法(点滴のため3日間入院する)の適応になることが多く、大学病院か日赤病院を紹介させていただいています。
小児では、ステロイドパルス療法は副作用などのリスクから基本的に禁忌となっています。
固定期+成人、急性期/固定期+小児では、②~④の病型で局所免疫療法が推奨されています。

局所免疫療法については、下記のクリニックのHPの説明がわかりやすかったです。
https://www.kato-aga-clinic.com/enkei/
当院では、現在1日2~3名程度、局所免疫療法で通院されている方がいらっしゃいます。
局所免疫療法は保険適応がなく、当院では料金をいただいておりません。
2週間に1回の通院は必要になりますが、確かな効果を実感できる円形脱毛症の数少ない治療だと思います。

お悩みの方はいつでもご相談ください。

ダニ3

夏が終わり虫さされが一段落したと思っていたのもつかの間。

原因不明のかゆみのある発疹で受診する方が増えています。

原因はダニかもしれません。

この秋口の湿気の多い時期はイエダニやツメダニが増える時期です。

中央に水疱やしこりを増え、周囲が赤くなっている発疹が、パラパラと体にみられる場合、
ダニ刺症かもしれません。

ダニは目に見えないなので、ほとんどの方は、自覚がありません。

診察時に、ダニ刺症かもしれないと指摘しても、ほとんどの方は「?」という感じです。

毎回、同じ時期に発疹が出て、自然に良くなるという方がしばしばいますが、
おそらく、ダニや花粉などの季節性の外的刺激によるものだと思います。

根本的に環境要因の改善は予防になりますが、これらの除去は現実的はかなり困難で、
対症療法が基本になることが多いです。

当院でも、これらに対しては対症療法をメインとして対応しています。
話は少し変わりますが、患者さんが自覚していない疾患を治すのは結構たいへんです。
特にかぶれです。
かぶれはほとんどの方がかぶれの原因を自覚していないです。

それらを自覚していただくのも大変ですが、
自覚して原因を除去できた場合、症状が改善するので受診しなく場合は多いです。
結果的にはハッピーなのですが、結果的にその方がかぶれだったのか、
どうなのかは、私はわからないまま過ぎてしまっています。
(治っても一度受診してくださいと促せばいいのでしょうが)

治っているところを見届けたいというのが今後の課題ですね。
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気づいたら1ヶ月くらいブログを書けてなかったです。
忙しさのせいにはしたくないですが、この1ヶ月は正直忙しかったです。

仕事のほうもそうですが、プライベートのほうでも引っ越しがありバタバタしてました。
まだ家は全然落ち着いていないので、忙しい日々はもう少し続きそうです。

さて、夏がやってきました。

皮膚科は夏が忙しいというイメージがありますが、
その理由の1つに「虫さされ」があります。

中でもこの時期に多いのは「毛虫皮膚炎」です。
1日に5-6人は来てる気がします。

たぶん、通常の虫さされなら病院に行かなくても市販の薬で様子をみる方も少なくないと思うのですが、
毛虫皮膚炎は、毛虫に刺されたという記憶や意識がないので、
上記のような発疹が突然出て、「これなんの病気?」ってことで皮膚科を受診する方が多いと思います。
中には帯状疱疹を心配されて受診する方もいます。

毛虫の種類によっては痛みを感じる場合もあり、
帯状疱疹の初期と見分けがつきにくいものもあるので、注意が必要です。
私が皮膚科医になりたての頃、
毛虫皮膚炎の患者さんを初めて救急外来でみたときの話です。

首や体、四肢に細かく赤い発疹が散在していて、とてもかゆがっている患者さんでした。
診察時は、「薬疹?、中毒疹?」とさっぱりわからず、診断をちゃんとつけられませんでした。
ただ、かなりかゆがっていたので、強めのかゆみ止めの薬とアレルギー薬内服を処方して帰宅してもらいました。
そのときの発疹をカメラに撮っておいたので、後日先輩の皮膚科医に写真を見せて相談したところ、
「毛虫だよ。」と即答されました。
そのときの衝撃は今でも忘れられません。
そのときの教訓から、「虫さされ」はかなり勉強しましたので、
ほとんどの虫さされの発疹は即答できますし、ある程度虫も予想できます。
毛虫って虫よけスプレーでも予防できないので、
ほんと困りますよね。
何か良い対策はないのでしょうか。
水虫

ジメジメして暑い季節は、水虫になりやすいです。

最近はお子さんの水虫も多くなってきました。
ただの皮むけと侮らずに、しっかり検査(顕微鏡検査:鏡検)しないといけないですね。

水虫には上記の図のように、色々なタイプがあります。

それぞれのタイプによって治療法も異なってくるので、少しまとめてみます。

1)小水疱型
足の裏や側方に少しかゆみを伴う小水疱が生じます。
湿疹や掌蹠膿疱症と鑑別が必要です。
鏡検で真菌が見つかりやすいです。
治療は抗真菌薬外用になります。

2)趾間型
足のゆびの間に皮むけが生じます。
皮膚が柔らかくなってジメジメしたり、菌が入って感染を起こしやすいです。
ジメジメしている場合は検査で真菌が見つかりにくいです。
治療は、まず趾間部を乾燥させる外用薬を使用してから、抗真菌薬外用になります。
感染を起こしている場合は抗菌薬内服も同時に行います。

3)角化型
足の裏の角質が厚くなります。
湿疹、かぶれ、足底角化症などと鑑別が必要です。
鏡検で真菌が見つかりにくく、複数回検査をしてやっと見つかることもしばしばあります。
治療は、まずサリチル酸ワセリンと抗真菌薬外用を行います。ただ、治りにくい場合が多く、
一時的に抗真菌薬内服を行うこともあります。

4)爪白癬
爪が白くや黄色、黒に濁ったり、厚くなったりします。
白い線状に見えることもあります。
爪白癬の中にも様々なタイプがあるのですが、ここでは省略します。
鏡検で真菌を見つけて確定診断をします。ただ、検査で見つけにくい爪白癬のタイプもあり、
診断が難しい場合もあります。
治療が、抗真菌薬の外用と内服があります。
爪が厚くなっていないタイプには外用療法でも治療可能ですが、
厚くなってしまうと、薬液が真菌のいるところまで届かずに効果が出ないため、
内服療法が選択されます。
内服薬は副作用や一緒に飲めない薬もあるため、開始時には医師との相談が必要です。
素足で大衆が集まる場所のマットなどは、どうしてもある一定の確率で真菌に感染する可能性があると思います(無症状の水の人ってけっこういると思うので)。

これは自論ですが、
水虫に感染によって足の臭いって変わると思います。
(ちゃんと論文で調べたことがなかったのですが)
たぶん、常在菌のバランスが崩れたり、白癬菌が感染した角質が特有の匂いを発するんだとは思いますが。

以前、先輩の皮膚科医と
「ある程度皮膚科医をやっていると臭いでなんとなく水虫とか皮膚の感染症の種類とかわかる」
という話になりました。

確かに、水虫を含む皮膚の感染症はそれぞれ独特に臭いを発します。

なので、臭いを嗅いだときは「臭い」って感情より、
「これなんでこういう臭いだんだろう」って分析にはしったりしてます。

職業病ですね。

帯状疱疹

五月病のせいなのか、気候の変動が激しいせいなのか、
体の疲れに伴って帯状疱疹が増えてきました。

痛みがなく、かゆみを生じている方もおり、
一見、毛虫皮膚炎にも見える場合があり注意が必要です。

また、発疹がなく痛みのみで発症する場合もあり、
最初整形外科に腰痛で受診し、その後湿布かぶれかもということで
皮膚科受診して帯状疱疹だったということもあります。

痛みのみの時点では、帯状疱疹と診断するのは非常に難しいです。

一度痛みを経験している方は、「痛みが帯状疱疹っぽい」ということで、
皮膚科へ来られる場合もあります。

早めに抗ウイルス薬で治療することが効果的ですので、
怪しいなと思ったら皮膚科受診がよいです。

私も最近疲れがたまっていましたが、久しぶりにジムで体を動かしたら気分もすっきりしました。
やっぱり定期的な運動は必要ですね。

疥癬

癬はヒゼンダニの皮膚への感染により、体や四肢に激しい痒みがみられる疾患です。

ヒトの肌から肌へ直接感染します。

老人病院、老人福祉施設などの高齢施設における患者間、介護する家族あるいは従事している人などでの発症が増えています。

症状は感染から2~4週間の潜伏期を経て出現します。

体、四肢の強いかゆみと赤いポツポツした発疹です。

皮疹の表面をピンセットでつまみ、顕微鏡で確認すると

写真のような虫体、卵が確認できます。

ただ、発疹の部位によっては虫体、卵が見つけられない場合もあります。

その場合は、状況や治療経過を確認し、

疥癬を強く疑うか、疥癬として治療するのが望ましいかを判断します。

例えば、疥癬が流行していている施設で、

体のかゆみと発疹が出ている方に対しては、虫が見つからなかったとしても、

疥癬の可能性が高いと考えます。

また、集団生活をしている環境であれば、疥癬だった場合は、さらに感染を拡散させてしまうリクスが

あり、治療をすることがすすめられます。

特に疑わないといけない例は、

前医で強めのステロイド外用による治療をしていたのにもかかわらず、

症状が悪化している湿疹、痒疹です。

多くの場合、湿疹、痒疹は皮膚科医であれば適切なステロイド外用による治療で、

そのほとんどが改善、軽快しますので、悪化している例は、かなり注意が必要です。

まずは疥癬を疑って診療しなくてはいけません。

疥癬は疑わないと診断できない疾患ですので、

疑うことが非常に重要です。

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日本臨床皮膚科学会の講演の中で、
某有名病院のアレルギー科の先生がその対策についてお話していました。

原因はよだれや食べ物などによる刺激がほとんどのようです。

対策ですが、①弱いステロイド外用を短期間に1日複数回塗る(20~30回!!)
②良くなったらプロペト(白色ワセリン)を複数回塗る
とのこと。
これでほとんどの児は良くなり再発も少ないようです。

この20-30回というのは衝撃でした。

実際にやるとなったら説明するほうも、行う親も勇気いりますよね。
そんなにステロイド塗っていいのかなって。

これほどたくさん塗る理由としては、
炎症を抑えることが最優先で、かつ外用薬によって、皮膚に唾液などが付着しないようにカバー
する必要があるとのこと。

当院ではステロイド1日20回の指導は難しそうですが、
ステロイド2-3回/日+ワセリン20-30回/日でなんとか治らないか
トライしてみようと思います。

水いぼ

夏に向けて水いぼが増えてきました。

自然治癒を期待して、経過観察する方針のクリニックもありますが、
当院は基本取ることをおすすめしています。

その理由として、
①自然治癒を待ってる間に、別のところに増える
②かゆくなってかいてとびひになる
③数が少ないうちに取れば本人の負担も少ない
があります。

自然治癒を否定するわけではなく、ケースバイケースのこともあります。

上の写真では、
赤くなって水いぼは、体の免疫細胞が水いぼのウイルスに対し炎症を起こしていると考えられます。
このままかかないで何もしなければ自然治癒が期待できるのでしょう。

ただ、子どもはなかなかかゆみを我慢できません。

当院では、麻酔のテープとお子さんの好きな動画視聴を用意し、
なるべく苦痛のないように処置するよう努めています。

これにはご両親のサポートがとても大切です!!
「大丈夫だよ~」と声をかけてあげるだけでもお子さんは安心して治療が受けれます。

プールが始まる前に、水いぼ治してしまいましょー!!

忙しいというのを言い訳にはしたくないですが、
最近すっかりブログが書けていませんでした。

日々やることを次々こなしてはいるんですが、
それでも仕事はたまっていきますね。

もっと効率良くできるよう考えないとダメですね。

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花粉症(スギ花粉)の時期に多くなる(悪化する)皮膚疾患は
ニキビとアトピー性皮膚炎です。

マスクをしてニキビができたり、悪化したり、
花粉皮膚炎でかいてしまって悪化したりしているようです。

アトピー性皮膚炎も同様に、マスクや花粉の刺激で悪化しています。
また、花粉のアレルギーによって、元々ある様々なアレルギー反応も高まっている印象があります。

こういう場合は、花粉症の治療をしっかり行いながら、
ニキビやアトピーの治療をします。

ただ、ニキビに関しては、ピーリング作用のある薬を使うと
花粉皮膚炎が悪化する場合があるので注意が必要です。

その方の症状を見ながら、薬を適宜変えていきます。

今年は、花粉症を発症する方も多くいるようです。
花粉症発症は、皮膚のバリア機能や皮膚免疫能が大きく関わっています。
発症してしまった方はそれが低下してきているのかもしれません。
最近は小さいお子さんで発症してしまうことも多いようです。

スキンケアは大切だなあと改めて感じます。

シミ

今回はシミを疾患別に説明します。(次回は治療別での説明を予定しています)
シミを主訴で来院される方の中には、老人性色素斑(いわゆるシミ)、雀卵斑(ソバカス)、肝斑、
炎症後色素沈着、脂漏性角化症(イボ)、両側性太田母斑(アザ)など様々です。

ほぼ7-8割の方は老人性色素斑ですが、残りの2-3割は肝斑や脂漏性角化症など
治療が異なる疾患なので、初診での診断が重要になります。

雀卵斑に関しては、日本人の多くは両側性太田母斑の可能性があると指摘されています。

下記に疾患別にまとめてみました。

1)老人性色素斑 
シミのほぼ7-8割を占めます。
日光暴露される部位である顔面や手背に好発する褐色~黒褐色の斑で、特に日光の当たりやすい頬部や鼻に多くみられ、年齢とともに増えていく傾向にあります。治療はレーザーが効果的です。薄いシミより濃いシミのほうがレーザーの反応が良いです。薄いシミは美白剤でも治療が可能です。

2)雀卵斑
顔面に好発する直径2~3mm大の小さい褐色斑で、5歳頃より発症し、思春期に最も顕著になります。
遺伝傾向が強く、ホクロが混在している場合は多いです。治療はレーザーは有効です。

3)肝斑
30-40歳代の女性の顔面(特に前額、頬骨部、口周囲)に左右対称性に生じる境界明瞭な淡褐色斑で、眼周囲の色がぬけてみえる点が特徴的です。まれに男性でもみられます。
女性ホルモンの変化が影響してしていると考えられています。日光や外的刺激で悪化します。
治療はレーザーが効かないため、美白剤の外用や内服が主体となります。

4)炎症後色素沈着
湿疹やニキビなどの炎症反応が治癒した後に色素沈着を残した状態です。
レーザー照射後も照射部位が一時的に炎症後色素沈着になることがあります。
治療は美白剤の外用や内服が主体となります。

5)脂漏性角化症
30~40歳頃から加齢とともに出現する褐色の良性皮膚腫瘍です。
顔面や手背など露光部に好発し、やや盛り上がっているのが特徴です。
老人性色素斑から移行することもあります。
治療は液体窒素療法が中心となります。ただ、顔面の場合は炎症後色素沈着が起こることが多いです。
レーザー治療もあまり盛り上がっていないものには効果的です。

6)太田母斑
真皮メラノサイトによる色素病変で、特に顔面に生じるものを太田母斑と呼びます。
真皮浅層にメラノサイトが存在すると褐色にみえるため、雀卵斑などと間違われやすいです。
生後1年以内に生じることが多く、思春期に増悪します。20~40歳代に生じることもあります。
中年以降に生じるものは両側性が多く、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれています。
治療はQスイッチレーザーのみになります。

余談ですが、皮膚での活性酸素の発生がメラニン増強(シミの発生)になると考えられています。
ストレスや過脂性の食品などはシミの悪化になる可能性があるので注意は必要です。

(小言)
ベピオゲルって、活性酸素を発生させるみたいだけど、シミの増悪にはならないのだろうか。
添付文章上には副作用に色素沈着はなかったけど。
表皮が薄くなるので、いづれにせよ、これからの紫外線が強くなる季節、
サンスクリーンの指導は必要だろう。

冬は手荒れが増えますね。

私も食器洗いと浴槽洗いの洗剤で手が荒れるので、
家事を手伝うときはゴム手袋が必須です。

それまで何ともなかったのに、4年前に急に手が荒れ始めました。
診療の傍らで、実験などもしていた頃で、
触れているもので怪しいものがたくさんありすぎて、
原因をはっきりさせるまでにとても時間がかかりました。

自分でパッチテストをして(2-3週間に2、3種類ずつ)、
結果的に自宅の洗剤とわかりました。
(おそらく、その中の香料ではないかと思っています)

それからは、ゴム手袋を使用すれば、湿疹は出なくなりました。
ときどき着けないで洗い物をしてしまうと次の日には手に湿疹が出てしまっており、
泣く泣くステロイド外用をする羽目になります。

手湿疹、手荒れで悩んでいる方におすすめのガイドブックです。
労災病院皮膚科の谷田先生監修です。

http://www.research.johas.go.jp/inshi/

ポイントとしては、
①手荒れ・手湿疹には、刺激性とアレルギー性がある
②それぞれ原因があり、それを把握することが重要
③原因の特定にはパッチテストが有用
④予防はスキンケアと手袋着用で原因物質に触れないこと
⑤なってしまったら適切な治療をすること

ガイドブックに載っていることは、
短い診療時間にはとてもじゃないですが、説明はできません。

当てはまりそうな方は一読ください。

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敏感な方はすでに症状が出てきていると思います。
私も鼻がムズムズ、目がシパシパします。

この時期に飛散している花粉は主にスギとハンノキの花粉です。

花粉症といっても、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉皮膚炎など
様々なアレルギー疾患の症状が混在していることが多いです。

特に最近は花粉皮膚炎が増えてきています。

花粉皮膚炎は、花粉と肌の接触で起こるアレルギー反応によって生じる皮膚炎です。
花粉症の時期に露出部(主に顔・首)に赤みやかゆみが出現し、花粉の飛散が収まると症状も軽快します。
症状は接触皮膚炎(かぶれ)や湿疹と類似するので鑑別が困難なこともあります。
特に乾燥肌の方に多い傾向があり、アトピー性皮膚炎に合併することもあるため、
アトピー性皮膚炎の増悪なのか、花粉皮膚炎なのか悩ましいことも多々あります。

治療は保湿をしっかりすること、抗アレルギー薬の内服、適宜ステロイド外用となります。

原因をはっきりさせるために、アレルギー検査が必要なこともあります。

豆情報ですが、
砂糖が多く含まれた食べ物はアレルギーを悪化させると言われています。
バレンタインでチョコを食べる機会は多いかもしれませんが、
花粉症の方は控えめに。

うちのスタッフからは高級せんべいをいただきました。
気を使っていただきありがとうございます。

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アトピー性皮膚炎の病態は非常に複雑で、
アトピー性皮膚炎だけで厚い1冊の教科書ができてしまうくらい、
盛んに研究もされており、様々な新しい知見もわかってきております。

少し火事について想像してみてください。

一旦火事が起きてしまったら、消火しますよね。
家が燃え尽きるのを待ってたり、自然に消えるのを待つ人はいないと思います。

アトピー性皮膚炎の炎症もそうなのです、
一旦、スイッチが入ってしまった炎症は消さないといけません。
炎症が消えるのをまっていたら、肌がボロボロになってしまいます。

昔ながらの木造家屋が燃えやすいように、アトピー性皮膚炎の皮膚も、
バリア機能が弱いので、アレルゲンが皮膚に入りやすく、炎症を起こしやすくなっています。

燃えにくい家に作り変える(リフォーム)するには、ひとつひとつの材質を変え、
外壁や内壁を丈夫にしていきます。ただ、時間がかかります。
火事の間にリフォームしても、元の家がなくなってしまいます。

アトピー性皮膚炎でも、体質改善はとても大切です。体を作っている食物(食事)の管理や運動による身体機能の向上は必要だと思います。ただそれにはとても時間がかかります。

ここで、言いたいことは、
アトピー性皮膚炎の治療は、①現在起きている炎症を止める治療(火事を消す)と②体質改善(リフォーム)のどちらも大切で、片一方だけではアトピーを治せないということ、
①、②は並行して行っていく必要があるということです。

ボロボロになってしまった皮膚を再生させるのはとても大変です。

また、外的な刺激(アレルゲン)を減らすことも重要ですが、
それについてはまた後日触れることにします。

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子どもの手、足によくできるイボは、ヒトパピローマウイルスによる
ウイルス性疣贅(ゆうぜい)です。

治療は、液体窒素療法が基本ですが、痛みを伴うところが難点です。

当院では、モノクロロ酢酸を用いた治療を取り入れています。
モノクロロ酢酸は強い酸で、皮膚を溶かすことで、イボを小さくしていきます。
この治療の利点は、液体窒素のように強い痛みを伴わないことです。
液体をつまようじを使って1、2滴イボにつけて乾いてからカットバンを貼るだけです。

この治療だけなら、ほとんどのお子さんが泣かずに治療できます。

当院では液体窒素療法もなるべく痛くないように工夫して行っています。
http://www.nagamachi-hihuka.com/equipment#ttl-innaisetubi

液体窒素はマイナス196℃の液体で、スプレーでイボに数回当てることで、
「凍らせる」「溶かす」を繰り返します。
この「凍らせる」「溶かす」の繰り返しで細胞が破壊され、イボが死滅します。

液体窒素が痛いのは、イボを凍らせる(イボには表面にはあまり神経がかよっていません)ときに、
正常の皮膚も一緒に凍ってしまうからです。

当院では、なるべくイボだけが凍るように液体窒素をかけ、
できるだけ多い回数で繰り返し、痛みが少なくなるように治療を行っております。

痛みに弱い方は気軽にご相談ください。

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水いぼ(伝染性軟属腫)はポックスウイルスによる感染症です。

接触によって人から人、また自分の皮膚から自分の皮膚へうつります。

治療については、①ピンセットで取る、②自然治癒を待つの2つの選択肢があります。

当院では基本的に①を選択することが多いです。
理由としては、水いぼができる子は、乾燥肌やアトピーの子が多く、
自然治癒を待っている間に掻いてしまい、水いぼが増えてしまうからです。

当院で治療する際は、痛みを軽減させるために麻酔のテープを使用します。
さらに、処置から意識を離すために、声がけや動画を見せたりなど工夫をしています。
(ただ、やはり恐怖で泣いてしまうお子さんもいます💦)

ピンセットでも取れないような小さい水いぼが複数ある場合は、ヨクイニンなどの漢方を内服して、
自然治癒を期待することもあります。

また、乾燥肌や湿疹がある場合は、その治療も同時にしていきます。
水いぼの予防のために保湿はとても重要です。

ちなみに水いぼの自然治癒は半年~1年程度といわれていますが、アトピーのような皮膚の免疫力が低下している子の場合は2-3年以上かかるともあるので、個々の皮膚の状態をしっかり見極めて治療方針を組み立てていきます。

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今日は、宮城地方会でした。
皮膚科の学会は宮城地方会(春・冬の年2回)、福島・山形・宮城3県地方会(年1回)、東部支部学会(年1回)、総会(年1回)が基本であって、それ以外に所属している学会や医会の学会や勉強会が年数回あります。

大学のときは、毎週のカンファが小さな学会のような感じでしたが、
勤務医や開業医になると、稀な疾患をみる機会も減り、学会は大変貴重な勉強の場です。

学会での醍醐味は、自分が経験していないことを発表者を通じて学べる(経験値まではいきませんが)ことです。今回の学会でも珍しい疾患がたくさん出ていました。

今回の講演演題の一つの「水疱症」は、大学病院時代、私が興味のあった疾患の一つです。
病態生理から一つ一つ考えて考察し、治療方針を組み立てていくことで、
成果が出やすい疾患の一つだった気がします。ガイドラインがしっかり整備されているのも良かったです。

東北大学病院皮膚科で今年10月から水疱症外来を開設されたそうです。

今回の講演を聞いて、私が思ったことは、
開業医の役割として、水疱症かどうかを的確に判断し、
中等症以上であれば、早めに大学で治療していただくのがよいと思いました。
中途半端にクリニックで治療をして、診断やデータがめちゃくちゃになるのは避けたほうがよいかなと。

もう一つの講演は、相場教授の「アレルギー疾患の最近の話題」でした。
実際の症例や経験からの知見もあり、大変勉強になりました。
食物アレルギーは、現在、細分化した精査がどんどん可能になってきています。
ただ一方、アトピー性皮膚炎は原因が複雑で、検査は悪化因子を調べたり、現在の発疹の状態を数値化したもの(TARC)が主になってきます。治療は外用療法がメインですが、患者様との意思疎通が特に大切です。再診時に発疹の状態を診察し、しっかり外用ができているかを本人に確認します。発疹と外用量にギャップがある場合(発疹は良くなっていないのに、本人はしっかり塗っていると言う場合)は、治療方法を見直さないといけません。
ほとんどの場合は、外用量が足りていないことが多いのです。

当院では、初診時にアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹(乾燥性)の患者様を診察した場合、発疹の状態を確認後、1日あたりに使用する外用薬の量を部位別に説明し、症状に応じて1~2週間分の外用薬を処方します。
大体の方は、そのとおり外用してもらうと改善して再来されます。

改善が乏しい場合は、良くなった後すぐに塗るのをやめてしまったり、必要量外用できていないことが多いと気づきました。それからは、初診時と再診時に、症状が良くなってからも追加で1週間は同じところに塗り続けることと、その後さらに1週間に2-3回は外用するという説明を加えています。

初診時にしっかりと細かい説明ができなかった方々には大変申し訳ありませんでした。
治療の説明一つで、患者様の症状の改善の仕方が大きく変わってしまうことを思い知らされました。
初診では、外用の仕方の説明をこれまで以上に丁寧に行うよう心がけてまいります。

1位 その他の湿疹    18.7%
2位 アトピー性皮膚炎  10.0%
3位 足白癬         6.5%
4位 じんま疹                        5.0%
5位 爪白癬                           4.8%
6位 ウイルス性イボ             4.5%
7位 乾癬                               4.4%
8位 接触皮膚炎(かぶれ)  3.9%
9位 にきび                           3.6%
10位 脂漏性皮膚炎               3.3%
11位 手湿疹        3.0%
12位 良性腫瘍                      2.5%
13位 円形脱毛症                   2.45%
14位 帯状疱疹                       2.4%
15位 皮膚潰瘍                       2.0%
16位 痒疹                              1.8%
17位 粉瘤                              1.8%
18位 尋常性白斑                   1.7%
19位 脂漏性角化症               1.6%
20位 薬疹・中毒疹               1.5%
(日本皮膚科学会集計資料より)

上記の集計は、大学病院や市中病院、診療所が76:55:59の割合で行われていますが、
実際は診療所の数が病院の何倍も多いため、実臨床の統計は反映できていないのではと思います。

この3週間での当院の多い疾患は、
1位    その他の湿疹(乾燥性湿疹含む)  20%
2位 アトピー性皮膚炎        18%
3位 接触皮膚炎(かぶれ)      15%
4位 ウイルス性イボ         10%
5位 手湿疹             7%
6位 ニキビ             5%
7位 じんま疹            3%
8位 脂漏性角化症          2.5%
9位 乾癬              2%
10位 シミ             1.5%
でした。
季節も関係して、乾燥による湿疹、アトピーの方が3分の1程度を占めています。
また、紫外線が少ない冬にシミの治療を希望される方も増えてきている印象です。
また、ララガーデン長町という場所柄、お子さんが多いので、ウイルス性イボも多いですね。

大学病院時代の毎日のように珍しい疾患を診察したり、カンファランスで勉強できていたあの時間は本当に貴重だったなとしみじみ思います。

珍しい疾患をあまり見なくなったかわりに、今は、得意・不得意はあまり作らずにまんべんなく診療するように気をつけています。(どうしても得意なものを作るとそれだけを見たくなってしまうので)
皮膚生検(病理検査)も適応のある方には積極的に行っていき、正確な診断を行っていきたいと考えています。

21位以下の珍しい疾患を見たときでも、しっかり診断できるよう常に頭の中に鑑別疾患を入れおかないとですね。日々トレーニングです。

昔の家

日本が、今と昔で大きく変わったことは「住居」と「食べ物」だと思います。

「住居」は木造の家から鉄筋コンクリートのマンションに変わってきました。
木造の家も密閉性が高くなり、エアコンで部屋の温度は快適な温度を一定に保てるようになりました。
しかし、室温が高くなるかわりに湿度は低くなり、乾燥するようになりました。
湿度を上げるために、加湿をしても、室内の空気の流れが悪いため、部屋の端にカビが発生しやすくなります。

昔の家は風通しが良く(すきま風が入る)、湿度が保たれていました。木が湿度を調節する役割も果たしており、カビも発生しにくい環境だったようです。

「食べ物」は米や野菜中心の日本食からパンや肉中心の欧米食に変わってきました。
また白砂糖を使ったお菓子も増えてきました。

「アレルギー」はというと、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、喘息とすべてにおいて増加傾向にあります(厚生省データより)。「住居」や「食べ物」の変化が「アレルギー」の増加と関係しているかをはっきり証明した研究はありませんが、関係はあるかもしれないという推測をしている研究や論文はたくさんあります。私も、関係はしているだろうなと思っていますし、実際に居住環境や食事の改善でアレルギー疾患が改善した症例を多く経験しています。

具体的には、空気の入れ替えをこまめに行うことや、甘い物を食べないようにすること、白砂糖が入っているものをなるべく食べないなどです。
こんなこと?と思うかもしれませんが、実際にやってみようとするとなかなか難しいです。

食事に関しては深く掘り下げると、とても長くなるので、
またそのうち機会を見つけて書きたいと思います。

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ニキビの原因は、様々ですが、特に下記の2つが大きな要因を占めます。
1)皮脂の分泌過剰(毛穴のつまり)
2)アクネ菌の増殖

思春期の場合は、
1)皮脂の分泌過剰の状態にあり、毛穴の発達が未熟で、十分に皮脂を出せないため、
毛穴が詰まってしまい、2)アクネ菌が増殖し、ニキビができてしまいます。
毛穴の発達を待ち、アクネ菌を抑える抗菌薬の外用の対応だけで、徐々に良くなっていく場合もありますが、悪化を何度も繰り返す場合は、毛穴の詰まりを改善する外用薬を使用する場合もあります。
ただ、根本的には皮脂の分泌過剰が原因なので、それを抑えるために食事を気をつけたり、
乾燥しすぎないように保湿する(乾燥すると体が皮脂を出して保湿しようとするため)ことが大切です。最近は、乾燥肌→皮脂分泌過剰→ニキビのパターン方が多い気がします。

プラスαの治療として、
漢方や高濃度ビタミンCローション、ケミカルピーリングがあります。

漢方は診察で、その方の体質をみた上で処方します。

高濃度ビタミンCローションは、活性酸素産生やメラニン生成を抑え、シミの治療に使用されますが、皮脂の分泌を抑えるたり、アクネ菌の増殖を抑えたりとニキビにも効果があります。
通常の治療と併用することでニキビの改善を助けてくれます。
ただ、やや肌は乾燥気味になるため、元々乾燥肌の方には向きません。

当院で行っているケミカルピーリングは、サリチル酸マクロゴールで、毛穴のつまりを取り除きます。
安全性が高いのが特徴です。
ただ、こちらも乾燥肌の方には向きません。

自分は思春期にニキビでとても苦労したので(結局痕が残ってしまいました)、
ニキビはキレイに痕を残さず治療したいと気持ちが人一倍強いかもしれません。

当院では、ニキビ痕が気になる方のために、レーザーフェイシャルも行っております。

ご気軽にご相談ください。

皮膚科を受診する方の6~7割程度は湿疹です。

その湿疹の中でも、接触皮膚炎は多くを占めます。
当院ではまだ統計は取れていませんが、
市中病院では、湿疹のうち、6割程度が接触皮膚炎(かぶれ)、
3割程度が皮脂欠乏性湿疹(乾燥肌)、アトピー、残り1割が、原因不明といったところでした。

ただ、かぶれの場合、ほとんどの方が自覚されておらず、
使用しているものをやめて、症状が改善して初めて気づきます。

「何年も前から使用しているから大丈夫」

と言われますが、実際のところ、それはあまり関係ありません。

原因がわかることで、生活を変えることができる場合は、パッチテストをおすすめします。

顔だけ、手だけなど、ある特定の場所のみに繰り返す湿疹がある場合は、かぶれを疑いましょう。

イボとひと言でいっても、色々なイボがあります。
同じ病気なのに呼び方も色々。

①ウイルス性のイボ(正式名称:尋常性疣贅、他の呼ばれ方:イシイボ)

②水イボ(正式名称:伝染性軟属腫→正確にはこれもポックスウイルスによるウイルス性イボです)

③茶色いイボ(正式名称:脂漏性角化症、老人性疣贅、他の呼ばれ方:良性のできもの、年寄りイボ)

④黒いイボ(これはホクロだったり、悪性のできものだったり様々)

だいたい、イボを主訴に来院された場合は上記の4つのうちどれかが多いです。
特に①と③が多く、通常、治療は液体窒素による冷凍凝固療法(冷たいスプレーで凍らせてかさぶたにして取る治療)を行います。

液体窒素は少し痛みを伴うので、イボの治療はイボが小さいうちに行うのが良いです。

最近、②で皮膚科を受診するお子さんが多いような気がします。半年程度経過をみると自然に消える場合もありますが、通常はその間に、他のところにうつってしまい、むしろ悪化しているケースを多く見ます。
当院では、なるべく痛みをやわらげるために麻酔のテープを貼った後に、水イボを取っています。
テープを使用した場合、ほとんどの方が痛がりません。

最後に、④は拡大鏡(ダーモスコピー)を使用した診察が必要なことが多いです。
ホクロなのか、悪性の腫瘍ではないのか、鑑別が必要です。
必要に応じて病理検査を行うこともあります。
黒いイボで徐々に大きくなってきているものは一度皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。

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クリニック開業1週目が終わりました。
診察室に待たれている多くの患者様を見るとついつい急いでしまいそうになりましたが、
まずは目の前の患者様を丁寧に診察することを心がけました。
待ち時間が長くなってしまった方、大変申し訳ありませんでした。

徐々にではありますが、スタッフ間の連携もスムーズになってきており、
受付→問診→診察→会計の流れはしっかりとした形になっていると思います。
2週目以降も、この調子でがんばります。

段々と肌がピリっとなる寒さになってきました。
空気も乾燥してきているのが感じられます。

今日は、小児のアトピー性皮膚炎について少しだけ書きます。

通常、赤ちゃんは生後1ヶ月頃から皮脂の分泌が減り、肌が乾燥気味(ドライスキン)になります。大体4ヶ月頃まで続きます。この間に様々なアレルゲンが皮膚に着き、生後4~8ヵ月くらいにアレルギー皮膚症状が起きてきます。
この時期にアトピー性皮膚炎と診断される場合もありますし、乳児湿疹として加療される場合もあります。
また、特に湿疹も出ずに問題なく経過する子もいます。

1歳頃になると少しずつ皮膚が良くなり、3歳頃にはかなり良くなります。

経過中、食べ物や感染症、乾燥などで症状が悪化することも多いですが、自然経過で軽快していくことが通常の乾燥肌の子や軽症のアトピー性皮膚炎のお子さんです。

ただ、1歳以降もなかなか軽快しないお子さんもいます。
原因は様々ですが、その子の生活環境や食事も大きく影響していると考えられます。
また、自分ではどうすることもできない遺伝子レベルでの肌の性質もあるかもしれません。

私は、小児のアトピー性皮膚炎で大切なのは、生後幼い頃からの『保湿』だと考えています。
生後1ヶ月後頃より始まるドライスキンの時期(お子さんによっては生後すぐ)から保湿をしっかり行い、
皮膚のバリア機能を正常に保つことで、アレルギーの発症を抑えることが重要なのです。

今回は食事については触れませんが、日々摂取する食事も大切です。

これらのことを踏まえると、アトピー性皮膚炎を予防するには、
赤ちゃんが生まれる前からの妊婦さんへの教育・指導が大切なのですが、
現実的には実施できていないのが現状です。

今年の冬は、妊婦さん向けのアトピー性皮膚炎の講義を模索してみようかと思います。